個展「ちいさい秋冬」開催レポート!
- イロハアヤ
- 1 日前
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イロハアヤによる2度目の展覧会、「ちいさい秋冬」巡回個展が、昨年末に開催されました。 まずは広島県広島市の「うのまち珈琲店 広島店」さんにて、2024年11月9日(土)〜24日(日)、続いて広島県安芸高田市の「茶房いなだ」さんにて、12月7日(土)〜31日(火)に開催いたしました。
今回は、秋冬をテーマにした日本の子どもたちの原画5点と、2024年9月に東京のアートギャラリーで開催されたグループ展に出展した、広島の四季を描いたイラストのジークレー印刷作品4点(広島では初公開)をメインに展示しました。 そのほか、これまでに携わったお仕事の一部をタペストリーにして展示し、パッケージや書籍、カレンダーなどの見本もあわせて設置しました。
また、グッズ販売では、お仕事で制作させていただいた「旅するマグネット」尾道版や、オリジナルグッズも販売し、ご好評をいただきました。
中でも印象的だったのは、外国から観光で訪れた旅行者の方がグッズを手に取られ、るんるんとした様子で袋を抱えて帰られる姿。とても嬉しく心に残っています。
2会場での巡回展示ということもあり、それぞれに異なる空気感があり、来場者の方々にもその違いを楽しんでいただけたように思います。
「うのまち珈琲店 広島店」さんでは、観光で立ち寄られた方や、初めてお会いする方々との出会いがあり、一方の「茶房いなだ」さんでは、地域の方々にゆっくりとご覧いただける、あたたかな展示となりました。
ご来場くださった皆さま、開催にあたってご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました!
それではここからは、展示の様子を、拙いですが写真とともにご紹介してまいります。
ご興味がありましたら、ぜひご覧くださいね。

展示風景 1:うのまち珈琲店 広島店
実は今回の展示は、開催の一年も前に「うのまち珈琲店 広島店」さんからお声がけいただいたことがきっかけでした。
岡山県発祥のブックカフェで、他県にも店舗を展開されており、広島店は2023年3月、「ひろしまゲートパーク」とともにオープン。その後、ギャラリー展開も考えておられるとのことで、ちょうどその頃のタイミングでお話をいただきました。(※少し前のお話のため、時系列に誤りがありましたらご容赦ください)
その後、私自身のスランプやさまざまな事情が重なり、開催までにずいぶんと時間がかかってしまいましたが、告知・設営・会期中のフォローまで、終始あたたかくご協力いただきました。
担当のMさんをはじめ、店舗の皆さまには心より感謝申し上げます。

店舗前には期間中、ポスターを掲出いただきました。
中に入ると、まずはごあいさつのパネルから…



店内では、秋冬をテーマに、七五三や秋祭り、雪あそびなど、日本のよき文化を描いた原画5点を展示。地域は限定せず、日本のどこかで見たことのあるような、古きよき風景を描けたのではないかと思います。
「懐かしいね〜」というお声もいただき、顔彩で丁寧に仕上げた作品を、原画ならではの色味や風合いとともに、じっくり楽しんでいただけたようで嬉しかったです。

続いて、広島の名所を季節ごとに描いたイラストも展示しました。
平和記念公園(春)、宮島(夏)、三段峡(秋)、備北丘陵公園(冬)──それぞれの季節の魅力を家族の姿と重ねて描いています。(各作品の詳細は、近日中にWORKSページにてご紹介予定です)

さらに、天井からは仕事で制作させていただいたイラストをタペストリーとして吊るし、空間全体が作品に包まれるような雰囲気づくりを意識しました。「最初からあったのかと思いました!」と驚かれることもありました。
カフェの空間に自然と溶け込むように、店内のあちこちに展示したこともあってか、気づかれなかった方もいたようですが(笑)、それもまた嬉しい余白のひとつだったように思います。
そして今回、初めて作品をご購入くださる方々がいらっしゃいました!
前回の展示は販売を行っていなかったため、大変嬉しく、何より励みになる出来事でした。


郵便ポストの原画をお迎えくださった方とは、記念に一枚パシャリ。
後日再び足を運んでくださったことも、とてもありがたかったです。
ほかにも数名の方が原画やジークレー作品をお求めくださり、特にアナログ作品として初期に描いた神楽のお面シリーズは、長年見守ってくださっていた方のもとへ。
思い入れのある作品が、素敵な方の手に渡ってくれたことをとても嬉しく思います。
うまく言えませんが、自分の絵を気に入ってくださり、暮らしのなかに置いていただけるなんて、とても幸せなことですね。本当に、ありがとうございます!!

また、今回は広島市内で初開催ということもあり、「これまで遠くて行けなかった」と言ってくださっていた方や、お仕事でお世話になった方々も来てくださり、とても励みになりました。
展示風景 2:茶房いなだ
続いては、巡回展2カ所目となった「茶房いなだ」さんでの展示です。
安芸高田市の商店街に佇む、創業50年を迎える昭和レトロな純喫茶。1カ所目とはまた異なる、落ち着いた雰囲気に包まれた展示となりました。

この展示も、あるご縁からつながっての開催。優しいマスターと奥様が、準備から設営まであたたかく見守ってくださいました。
店内には、マスターや他の作家さんの作品が飾られており、まさにアート文化が息づく空間。
1カ所目から引き続き訪れてくださった方も、「また違った雰囲気で素敵ですね」「この照明が絵に合いますね」と言ってくださり、とても嬉しかったです。



こちらでは、1ヶ所目では展示できなかった神楽の絵も展示しました。
神楽経験のある方が話しかけてくださったり、地域ならではの反応があったのも印象的でした。
会期中は、以前から交流のある方や、うのまち珈琲店での展示に来てくださった方が再び足を運んでくださる場面も。お店の常連さんにも作品をご覧いただき、新たな視点での感想もいただきました。
またこの頃から、お仕事で制作した翌年のカレンダーを配り始め、多くの方が手に取ってくださいました。グッズもご購入いただき、いただいたご意見や感想も今後の参考になりました。
ポスターを貼ってくださった道の駅の方や、そしてなによりお店の皆さまのご協力があってこそ、心地よく、あたたかい展示になったと感じています。
本当にありがとうございました。

まとめ
開催から少し時間が経ってしまいましたが、写真を見返すと、展示を通して出会えた方々や風景が思い出されます。
初めての作品販売もあり、迷いながらの開催ではありましたが、たくさんの方々の支えのおかげで無事に終えることができました。
ご来場くださった皆さま、設営や設置にご協力くださったクライアント様や各会場の皆さま、友人・知人の皆さま、気にかけてくださった皆さま、本当にありがとうございました!
今回の経験を大事にしながら、また少しずつ、自分らしく続けていけたらと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

Photo : イロハアヤ
Special thanks : KENTA AOKI
メディア掲載:ひろしまアートシーン(広島市と周辺のアート情報を発信するためのウェブサイト)
フライヤー設置などにご協力頂いた皆様:galleryG様・CREATORE with PLUS 広島様・道の駅三矢の里あきたかた様・うのまち珈琲店広島店様・茶房いなだ様 ほか(順不同)
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